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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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代名詞の単独使用を避ける
 テクニカル・ライティングでは、代名詞を単独で使用することを避ける。代名詞を使うなら名詞と合わせて使う。

 代名詞の使用を避けるのは、代名詞が指している情報を誤解したり、読解したりすることになるからだ。「それ」とは何を指すかを誤解しなくても、読解しなければならないなら、実務文章として失格だ。中には、筆者に聞いても答えられないようなひどい代名詞もある。何を指すかを読み手にわずかでも考えさせてしまうなら、その代名詞は使うべきではない。

 たとえば、「速く論理的に書く技術」(平田周)の以下の文章。2文目の「それには」が何を指しているのか分からない。筆者も答えられないのでは?
----引用----
 書き方の指導というと、マナーのお説教と同じで、何か堅苦しい、面白くないもののように思われがちですが、考える力を養うのと同じで夢のあることです。それには、あまり細かいことに神経を使わず、言うべきことを的確に伝えることに注意を向けましょう。数多く書いているうちに、書く技術は自然と身につきます。
----引用----

 代名詞を使うなら、「この〇〇」のように、名詞と合わせて使う。こうすると、誤解なく、読解することなく読める。たとえば以下のように。
悪い例:現状では企業隣接の育児施設はごく少数であり、また託児時間も短い。これを企業隣接型にしたり、時間の延長をしたりすべきである。これを政府は、補助金等により支援するとよい。
よい例:現状では企業隣接の育児施設はごく少数であり、また託児時間も短い。この託児施設を企業隣接型にしたり、時間の延長をしたりすべきである。このような活動を政府は、補助金等により支援するとよい。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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