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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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たくさん書けば上達する?
 自分の専門に関連する本(紙で26冊、電子で8冊)に目を通している。。多くの本で、「上達するにはたくさん書く」とある。しかし、ただたくさん書くだけでは、論理的な文章を書けるようにはならない。

 多くの本で、「上達するにはたくさん書く」と述べてはいるが、根拠は書いていない。私がこれまで読んだ本で、たくさん書くと上達する根拠を、論理的に説明してある本は見たことない。「〇〇の本にそう書いてある」という、ふざけた根拠は読んだことはある。私から見れば、書けるようになったと思い込んでいるだけだ。

 たとえば、「速く論理的に書く技術」(平田周)では、たくさん書けば上達する趣旨のことを、こう述べている。
----引用----
 書き方の指導というと、マナーのお説教と同じで、何か堅苦しい、面白くないもののように思われがちですが、考える力を養うのと同じで夢のあることです。それには、あまり細かいことに神経を使わず、言うべきことを的確に伝えることに注意を向けましょう。数多く書いているうちに、書く技術は自然と身につきます。
----引用----
「数多く書いているうちに、書く技術は自然と身につ」く根拠はない。

 たくさん書いても論理的な文章が書けるようになるわけではないことは、この文章が証明している。主張だけ述べて根拠を述べないのは、非論理的な文章の代表だ。さらに、この文章は、1つのパラグラフで2つのトピックが述べてある。しかも、「それには」が何を指しているのかわからない。

 たくさん書いても論理的な文章が書けるようになるわけではない根拠は、フィードバックがないからだ。書いた文章が、正しく書けているかのフィードバックがないと上達は難しい。たとえるなら、野球の練習で、真っ暗闇の中で無感覚の人間がボールを打っているようなもんだ。バットにボールがあたったのか、ボールはどこに飛んだのか、が分からないなら(フィードバックがないなら)、バッティングが向上するはずもない。

 また、たくさん書いても、知らないことはできるようにはならない。たくさん書いたからといって、パラグラフという概念が自然と身につくことはない。文章やパラグラフの先頭に、ポイントを書く習慣が身につくわけでもない。まして、文を論理的につなぐために、既知から未知に情報が流せるようになるわけでもない。

 ルールを意識してたくさん書けば、そのルールは身につく。たとえば、一文一義を意識しながら文章をたくさん書けば、一文一義は身につく。たくさん書いているうちに、一文一義になっていない文章を書くと気持ち悪くなる。ただそれは、知っているルールが身につくだけで、知らないルールが身につくのではない。

 たくさん書くと文章が上達する根拠が知りたい。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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