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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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対立を避ける人が多い
 新たなことを主張することで生ずる対立を避ける人は多い。しかし、それでは進歩はないし、自己否定にもなる。

 対立を避けるとは、「AではなくBだ」と述べるのではなく、「Bもある」とだけ述べるだ。しかも、「Aに加えて」とすら述べない。「Aに加えて」と述べてしまうと、二者択一になった場合、間接的に「AではなくBだ」と述べたのと同じになるからだ。Aについては全く触れないで説明するのだ。

 対立を避けることについて、宇佐美寛氏はその著「新版 論理的思考」で以下のように述べている。
「これらの論文のほとんどは、その筆者自身が他の研究者と違って何を明らかにし得たのかが、どう読みなおしても、書かれていないのである。これらの論文は、先行研究に対する批判や新たな結論の主張をするために書かれているのではないようである。」

 対立を避けるのは、その世界で生きていくための知恵かもしれない。従来を否定することは、自分の師や業界の重鎮に牙をむくのも同然だ。論理的に正しくても、権力によって自らが抹殺されてしまう可能性は高い。必然的に対立に対して腰が引ける。

 しかし、対立を避けていては進歩はない。「Bもある」では、Aに代わってBが採用されることはない。Bが採用されるには、Aより優れていなければならない。明らかに優れていると論証できないなら、現状のAのままだ。「AではなくBだ」と述べてはじめてBは採用される。

 また、対立を避けていては自己否定になる。Aより優れているからBを主張するのだ。そこをごまかすなら、何のためにBを立案したのだ。自分の考えを自己否定するに等しい。

 私は、対立を避けるのが嫌いだったので、サラリーマンを続けることをやめた。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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