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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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AI翻訳
 VoiceTraという同時翻訳アプリがある。VoiceTraとGoogle翻訳で同じ日本語を翻訳させてその精度を検証していみた。

 VoiceTraの精度は、TOEIC900点レベルだそうな。ポケトークという同時翻訳機(明石家さんまが宣伝している)のエンジンにもなっている。この翻訳アプリは、政府も導入に動いているという記事が朝日新聞に載っていた(情報提供は京都橘大学池田教授)。

 Google翻訳の精度は、このFBでも以前説明した。悪くはないが、不十分なことは多い。特に、主語の選択、時制、文の接続が不適切だ。

 具体的に見ていこう。

1.「この装置は、赤外線センサー が内蔵されていて、障害物を認識できます。」

VoiceTraの英語
"This device is equipped with an infrared sensor and can recognize the obstacles."

Google翻訳の英語
"This unit has an infrared sensor built in, and it can recognize obstacles."

コメント:
 VoiceTraではequipという動詞を使っていることが評価できる。Google翻訳ではhaveという口語調の稚拙な表現を使っている。しかし、どちらも文の接続がだめだ。日本語の「て、」はandではない。

2.「当社は懐具合が窮屈なため、10%の割り増し料を請求せざるを得ません。」

VoiceTraの英語
"We have to charge ten percent extra charge because our company is too tight."

Google翻訳
"We are forced to charge a surcharge of 10% because our business is cramped."

コメント:
 VoiceTraでは「せざるを得ません」を”have to”と適切に訳している。しかし、いずれも、chargeが重ね言葉になっているし、「懐具合が窮屈」を訳せていない。主語の選択も出来ていない。

総合評価:
 翻訳の質はVoiceTraが上だが、VoiceTraには文の長さに制限があるので、一長一短か。いずれにしろ、まだまだ不十分だ。TOEIC900点レベルとは言えまい。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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