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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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立証責任
 立証責任という概念を理解できていて、初めて議論ができる人になれると言える。

 立証責任とは、「言い出した側に、その言い正しいことを論証する責任がある」という考え方だ。逆に言えば、言われた側には、その主張が成立していないことを論証する義務はないと言うことだ。たとえば、「神は存在する」と主張するなら、存在することを論証するのは、「神は存在する」と主張した側だ。神が存在しないことを論証する必要はない。

 裁判でも、原告側が立証責任を追う。原告側が、被告が罪を犯したとか、被害を加えたことを論証しなければならない。被告側には無罪を立証する必要はない。だから、完全黙秘でも、原告が立証責任を果たせないと無罪となる。

 この立証責任は重い。何しろ被告しか知らないことが多数あるのだ。原告側が証拠を見つけ出すのは困難だ。たとえば、先の55歳の女性が敗訴した件、年齢によって差別を受けたことを論証するのは原告である女性側だ。しかし、女性側には、合否の基準も、面接の採点も知らされていない。この状況で差別を受けたことを立証するのは不可能だ。

 立証責任は重いので、一部の裁判はたいがい原告が負ける。たとえば医療過誤だ。医療行為にミスがあったことを、素人側が、医療データもなしに論証しなければならない。まず不可能だ。だから、医療過誤の裁判は、ほとんどが無罪判決になる。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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