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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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サマータイムの主なメリット・デメリット
 この夏の酷暑&東京オリンピック開催の観点から、サマータイム制が急浮上しています。サマータイムは、アメリカで生活していたとき、切り替え時を2度体験しました。その経験から、個人的には賛成です。しかし、いい加減な議論がまかり通っているので整理します。

 サマータイムの主なメリット・デメリットは、以下のようかと思います。
<メリット>
1.省エネ
2.活動しやすい
3.余暇増大
4.レジャー産業の繁栄
5.交通事故減少
<デメリット>
1.残業増加
2.切り替え時のトラブル&コスト増
3.切り替え時の体調不良

<メリット>

1.省エネ
 省エネになるという試算がある機関から出ています。しかし、推進派の試算だけに、あまり当てにはできません。省エネにはなるでしょうが、思ったほどではと言うのが現実かと思います。過大な期待は禁物です。

2.活動しやすい
 まあ、早朝の活動(通勤とか)は楽ですが、夕方の活動(帰宅)がきつくなります。オリンピックだけなら、それでもいいのでしょうが。プラスマイナスゼロですかねえ。

3.余暇増大
 ゴルフのような照明を使えない屋外レジャーは、ずらした時間の分だけ長く楽しめます。特に休日の夕刻でレジャーがしやすくなります。平日だと、明るいからと言って遊ぼうという気になる日本人は少ないでしょう。帰宅時明るくて暑いので、ビヤガーデンに出かける人は増えるかも。ただ、花火大会は厳しいかも。営業時間が延びそうなレジャー産業と、その逆で困る産業の例がもっとほしいです。

4.レジャー産業の繁栄
 上記の関連企業および飲食店などは、売り上げが伸びるでしょう。これも、試算や具体例がほしいですね。

5.交通事故減少
 これについては、わずかではありますが海外でのデータがあります。人が活動している時間での明るい時間の割合が増えるので、事故が減るという理屈です。しかし、この理屈が成立するなら、日の長い春から秋にかけての方が、秋から冬にかけてより、交通事故が減らなければなりません。国内ではそうのような傾向はありません。

<デメリット>
1.残業増加
 残業が増えるのは、明るい間に仕事をする人たちだけです。たとえば建築業とか。外が明るいからと言って、残業するオフィスワーカーは少ないでしょう。日照時間で残業が増えるなら、日の長い春から秋にかけての方が、秋から冬にかけてより、残業時間が増えなければなりません。国内ではそうのような傾向はありません。

2.切り替え時のトラブル&コスト増
 これは避けがたいですし、かなりのコストが必要です。特に、銀行のシステムや交通機関の運行システムでは大変です。ただし、多くの場合、導入時の最初の1回だけです。年に2回の切り替えは、家庭内においてはたいした手間ではありません。実は、今の多くの家電には、サマータイム制対応機能がついています。使わないし、目立たないだけです。

3.切り替え時の体調不良
 これを大げさに主張する団体がいますが、体験上、何の問題もありません。そもそも、1時間程度の変化で体調不良を起こすなら、年がら年中体調不良です。しかし、弱者のことを考慮しなければなりません。特に80歳以上の高齢者のデータがほしいです。

<注意>
当たり前ですが、1日は24時間であることは変わりません(切り替え時の2日を除いて)。9時-17時が定時の会社なら、9時-17時定時は何も変わりません。帰宅するとき、例年より外が明るいだけです。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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