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Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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文章とスピーチの違い(Part3)
 スピーチであるプレゼンテーションと文章では、説明をどう変えるべきか?のPart2。前回示した、スピーチとプレゼンテーションの違いのうち、「1.文章は記録に残るが、スピーチはその場で消える」と「4.文章はある程度の広範囲を見渡せるが、スピーチは話している部分しか意識できない」も、説明の仕方に、以下のような大きな差をもたらします。
1.全体での位置づけの把握容易さが違う
2.前後の接続関係の把握容易さが違う

1.全体での位置づけの把握容易さが違う
 全体像を述べてから詳細説明に移るとき、文章は全体像を頭に置きやすいのですが、プレゼンテーションは全体像を忘れやすいです。たとえば、「A,B,Cがある」と述べてからAを説明するときです。文章は全体像が詳細説明の前に書いてありますから、広範囲を見渡たすことで、全体像が確認できます。しかし、プレゼンテーションでは全体像が前のスライドに示されているので、詳細説明を聞いているときには、全体像がスライドに映っていません。今なされている詳細説明が、全体像のどこかが分かりにくくなります。

 そこで、プレゼンテーションでは、詳細説明をするときでも、全体像が目に映る工夫が必要です。A,B,CのAを説明するとき、A,B,Cという全体像を、小さく表示しておくのです。たとえば、Aのスライドの邪魔にならない部分(スライド右上)などです。

2.前後の接続関係の把握容易さが違う
 前後のトピックに接続関係があるとき、文章は前後の接続関係を確認しやすいのですが、プレゼンテーションは難しいです。接続関係があるとは、たとえば、原因と対策を述べたとき、対策が原因を正しく対応しているかということです。文章なら、前のトピックが直前に書いてありますから、広範囲を見渡たすことで、前後が確認できます。しかし、プレゼンテーションでは前のトピックが前のスライドに示されているので、次のトピックを聞いているときには、前のトピックがスライドに映っていません。今なされているトピックが、前のトピックを正しくヒットしているかが分かりにくくなります。

 そこで、プレゼンテーションでは、前後のトピックに接続関係があるとき、、対応関係が目に映る工夫が必要です。たとえば、前のトピックや図解を、次のスライドの邪魔にならない部分に小さく表示しておくのです。あるいは、前のスライドのキーワードを、次のスライドにそのまま持ち込むとか。

1.2は、なぜできない
 こういうことを意識できているプレゼンテーションを見ることはありません。なぜなら、プレゼンターは、全体像を絶えず頭に置けるし、前のトピックを意識しつつ次のトピックを説明できるからです。なにしろ、自分の作ったプレゼンテーションですから。しかし、初めて聴く聴衆からすれば、とても意識しきれません。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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