Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
06 | 2018/07 | 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

どう質問すれば、相手を窮地に追い込めるか(1)
 日大アメフト部の問題。この手のニュースを見ると、私は、「どう質問すれば、相手を窮地に追い込めるか」を考えてしまう。ディベートにおける尋問の練習だ。

 相手を窮地に追い込む質問方法は2つある。
1.相手から事実(と主張すること)だけを複数聞き出し、その事実の矛盾を指摘する
2.誘導尋問で、YESともNOとも言えなくする

 今日は、上記1の話。

 嘘をつけば、必ず矛盾が生じるので、そこを指摘する手法である。たとえば、「あなたはAの後、Bをしたとおっしゃったけど、Aしてしまうと〇〇になるから、Bはできないでしょ」のように。裁判において弁護士が使う手法とも聞いている。

 今回のアメフトの事件で、日大監督は、「ボールを見ていて、関学大のQBがタックルを受けた瞬間は見ていない」と述べているようだ。そこで、以下のような質問が考えられる。

質問:「パスを投げるまでは、関学大のQBを見ていましたか?」
監督:「はい」
質問:「QBがパスを投げた後、そのボールを目で追ったのですね?」
監督:「はい」
質問:「パスがインコンプーリート(不成功)になるのを見ましたか?」
監督:「はい」
質問:「その後、QBの方を見たけど、すでにタックルを受けた後だったのですね。」
監督:「はい」
質問:「パスがインコンプーリートになるまでボールを見ていたので、タックルの瞬間を見ていないのですね?」
監督:「はい」
質問:「パスがインコンプーリートになってからQBがタックルを受けるまでは、ビデオによると1秒以上ありますが、その間、なぜインコンプリートになってグランドに転がっているボールを見ていたのですか?」
監督:「…」

この尋問のコツは、次の3つにある。
1.相手には、可能な限り「はい」としか答えさせない
2.とどめの質問をする前に、もう一度、事実を確認する(このケースなら「パスがインコンプーリートになるまでボールを見ていたので、タックルの瞬間を見ていないのですね?」と念押しをする)
3.矛盾点を最後に示す(途中でにおわせない)

 まあ、これでうまくいくとは限らないが、あくまでディベートの尋問のトレーニングと思ってください。
スポンサーサイト



プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。