FC2ブログ
Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
11 | 2018/12 | 01
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

社会人の文章力向上に小論文が効果的
 私は、社会人の文章力向上には、ビジネスレポートを書くより、小論文を書くトレーニングの方が効果的だと思っている。小論文のほうが、応用力が付くからだ。

 ビジネスレポートの場合、論理構成も論証すべき論点もほぼ決まっている。たとえば、トラブル解析のレポートの論理展開は、問題-原因-対策-効果確認だ。各論点をグラフや図解で論証したり説明する。提案書なら、現状-問題-提案-メリット-デメリットへの反論などだ。

 論理構成も論証すべき論点もほぼ決まってしまうと、考えずに習慣のように書いてしまう。考えなくても、論理構成は決まっているから簡単にできてしまう。論点の論証も、「ここにはこういうデータを付けるものだ」とばかりに、グラフや表を付ける。それでビジネス文章としては合格だ。

 しかし、考えずに習慣のように書くと応用が利かない。ちょっと新しいテーマになると、もう論理構成はできない。どう書いて良いかが分からなくなる。考えられなくなると、何でもかんでも箇条書きする。論証すべき論点には、データも具体例も付けない。貧弱な文章ができあがる。

 一方、小論文を書くには、まず、しっかりとして論理構成が必要だ(下図)。どんな論理思考単位を、どうつないでロジックを組むかは、そのテーマごとに考えるしかない。論理展開をテーマごとに考えることが、書き慣れないビジネスレポートを書くときにも有効だ。

 また、小論文を書くには、各論理思考単位を論証しなければならない。論証にはデータや具体例が必要だ。どんなデータや具体例があれば、自分の主張が成立するのかを考えることが、書き慣れないビジネスレポートを書くときにも有効だ。

 しかし、ライティングのトレーニングでは、小論文ではなくビジネスレポートを使う。ビジネスレポートの方が、受講者や研修担当に受けが良いからだ。ちょっと残念。
スポンサーサイト



プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム