Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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明治大学齋藤孝教授の文章を分析する(2)
 明治大学齋藤孝教授は、自ら「齋藤孝のできると言われる! 仕事の文章力」(ナツメ社)など、文章の書き方に関する本を多数出版しているが、実は論理的な文章を書けません。本人は書ける気でいるのかも知れませんが、まったく書けません。そのことを、齋藤孝著「頭が良くなる議論の技術」(講談社現代新書)の「はじめに」の一部を引用しつつ、複数回に分けて分析する2回目です。

---引用始め---
「いい議論」 と限定をつけたのは、単に議論するだけでは力がつかないからです。ひどい場合には人格攻撃をしたりして関係を破壊します。そのような攻撃的な議論は私の目指すものではありません。武道に型と礼節があるように、議論にも習得しておくべきルールと技術があります。 「発言の内容と人格は切り離す」というルールだけでもみんながわきまえていれば、議論中に不必要に感情的になることはありません。
---引用終わり---

「いい議論」という言葉が、前のパラグラフの要約文とつながっていません。この言葉は、前のパラグラフの最後の文に登場します。前のパラグラフの最後と、次のパラグラフの先頭をつなげるのは、パラグラフを理解していない証拠でです。この形で書かれると、すべての文を読まないとロジックが流れないことになります。正しく書かれた文章は、パラグラフの先頭文だけでロジックが流れます。

 3文目と4文目は、要約文をサポートしていません。話がそれています。ここで述べるべきは、「単に議論するだけでは力がつかない」ことの根拠や具体例です。

---引用始め---
 現代社会で求められる頭の良さは、既存の知識を記憶し再生することのできる学力だけではありません。知識があるからこそ議論の内容が充実するのはたしかです。しかし、お互いの知識や意見、アイディアをうまく絡み合わせて発展させ、新たな意味を生み出すコミュニケーション力こそ、今切実に求められている頭の良さです。
---引用終わり---

 1文目が要約文になっていません。このパラグラフの要約文は最後の文でしょう。最後にポイントを述べるのは、文章の書き方を知らない証拠です。

次回に続く。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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