Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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テクニカル・ライティングを知らなくても…
 2日連続で同じ質問があった。「テクニカル・ライティングに基づく書き方は、テクニカル・ライティングを知らないと効果はないのではないか」という質問である。しかし、そんなことはない。

 この質問が出る背景には、「正しく書けた文章は、パラグラフの先頭文だけでロジックが通る」という説明を頭に置いているのだろう。確かに、パラグラフを正しく使って書けば、パラグラフの先頭文だけでロジックが通る。だから、パラグラフの先頭文だけを読み、必要なパラグラフだけを読むという読み方ができる。しかし、「正しく書けた文章は、パラグラフの先頭文だけでロジックが通る」ことを知らないなら、この読み方はできない。

 しかし、忙しいビジネスパーソンは、文章を効率よく読もうと思っている。文章のすべての部分を、隅から隅までじっくり読んだりはしない。短時間で必要な情報をほしがっている。だから、無駄なところを飛ばして読むのは、ごく普通の行為だ。

 テクニカル・ライティングを知らない人でも、効率よく読もうとすれば、読むべきところは決まっているのだ。まず、文章の最初のパートを読む。いきなり真ん中から読み出す人はいない。飛ばすにしてもランダムには飛ばさない。見出しやキーワードを頼りに飛ばす。さらに、パラグラフの先頭文は読む。パラグラフの真ん中から読み出す人はいない。

 ということは、テクニカル・ライティングに基づけば、テクニカル・ライティングを知らない人でも効率よく情報を入手できる。テクニカル・ライティングに基づけば、文章の最初のパートには、重要な情報がまとめて書いてある。パラグラフの先頭文にはキーワードが含まれているし、そのパラグラフのポイントが書いてある。

 テクニカル・ライティングは、人間の認知心理に基づいているのだ。だから、テクニカル・ライティングを知らなくても、効率よく伝達できるのだ。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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