Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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授業で取るノートは、話のポイントをまとめるのではない


 2017.7.15の読売新聞夕刊から。違う!何も分かってはいない!

 授業で取るノートは、話のポイントをつかんでまとめるのではない。まとめは、テキストや資料に載っているはずだ。そんなことをノートに取る意味はない。テキストや資料に載っているのだから、「スマートフォンで撮影したり、配布資料にメモする程度で済ませたり」「ノートを持ち歩かない」のは当然だ。 

 ノートに取るのは、話のポイントを理解するために必要な具体例や例えだ。テキストにも資料にも載っていないことを詳細に記録するのだ。抽象的なまとめでは理解できない。具体例などを通じて正確に理解できるのだ。詳細に記録するから、「ペン先から煙が出る速度」で記録するのだ。まとめは、授業が終わってからする行為だ。

 「話のポイントをつかんでまとめる習慣ができれば、社会に出てから必ず役に立つ」ことはない。社会に出れば、話のポイントはまとめてあるはずだ。話のポイントがまとめてないなら、「話のポイントをまとめてください」と言うべきだ。聞き手側が自分勝手にまとめれば、話して側の意図とは違う理解になりかねない。

 「ノートを評価する入試」も馬鹿げている。いかにまとめたかを評価する意味はない。ノートの取り方を試験したいなら、「講義で説明のあった〇〇というポイントについて、具体例を使って説明せよ」とすればよい。もちろん、その具体例は講義の中で述べているのが前提だ。蛇足だが、講義で使われなかった具体例でも、適切な具体例なら正解とすべきだろう。

 さらにいえば、「読解力低下に通じる」「ネット上の短いやりとりが主流となり、相手の話にじっくり耳を傾ける姿勢が失われている」も的外れだ。単に、指導者が正しい指導ができないだけだ。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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