Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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マツダCX-5の電子取扱説明書(1)
 マツダCX-5の電子取扱説明書が、マニュアルコンテストで優秀賞を受賞したらしい。マニュアル作成の専門家(自動車業界の方ではない)から、「どう思いますか?」と聞かれたので、チェックしてみた。突っ込みどころ満載です。しばらくシリーズで、問題点を指摘していこう。

 電子取扱説明書は、ホームページ式で閲覧するよう特化されています。紙の取扱説明書をpdfにしたのではありません。そのため、リンクをクリックすることで、目的の説明に素早く飛べます。また、画面サイズ(PCかスマホかなど)によって、自動で表示が変わります。ここはとってもgood。

 まず、注目したのは、自動巡航機能。
---原文引用 開始---
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付)) とは
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付)) は、レーダーセンサー (フロント) が前方車を検知することで、運転者がアクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくても、設定した速度での定速走行や、前方車との車間距離を車速に応じて一定に保つ追従走行ができるシステムです。
---原文引用 終了---

 なんだ、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付)) 」という表記は。「全車速追従機能付」がかぶっているし。なぜ、1つの機能に「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」、「全車速追従機能付」、「MRCC」という3つの名称を付けているのかわからない。しかも、このあとずっと、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付)) 」という長い表記が何度も登場する。

 ここは、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (MRCC) 」という表記でいいのでは。この後は、MRCCで通していく(少なくともMRCCを説明しているこの数ページでは)。もし、英語だと分かりにくいというなら、「自動巡航機能(Mazuda Radar Cruise Control: MRCC)」でもいいだろう。いずれにしろ、この後は、MRCCという呼び方を使う。

 「全車速追従機能付」という名称もダメだ。漢字をつなぎすぎている。漢字の接続は、最大で3集合体まで。たとえば、「電子・取扱・説明書」はOK。「全車速追従機能付」じゃあ、どこで切るのか、一瞬迷う。「全車・速追」と読み始めて、間違いに気づく。「全・車速・追従・機能・付」は無理。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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