Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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日本語を知ると、英語が書ける
 前回、「話の中心を主語に置く。能動態か受動態かは主語で決まる」ことを少し書いた。このことと、日本語は主語が省略できることを合わせると、英語の無生物主語がなぜあるかがわかる。なぜ、日本人は無生物主語の文体が苦手かもわかる。

 無生物主語の文とは、次のような文だ。
The medicine will make the patient drowsy for several hours.

 この英語を直訳ではなく、意訳する。
直訳:この薬は患者を数時間眠くします
意訳:この薬を飲むと数時間眠くなります

 この意訳の日本語は主語が省略されている。省略されている主語は、「患者」または「あなた」である。この主語は明示する意味がない。なぜなら話の中心ではなからだ。だから日本語では、無意識に主語を省略した文を作る。

 しかし、英語は主語を省略できないので、話の中心の単語が主語になる。だから「この薬」が主語となる。「患者」または「あなた」は、話の中心ではないので主語にはならない。

 日本語は主語が省略できるので、無生物主語の文を作る必要がない。なれない文体なので、無生物主語の英語が苦手だ。この理屈を知っていると、無生物主語が使えるようになる。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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