Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
08 | 2017/09 | 10
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

論文には新規性と有効性が必要
 論文の命は、新規性と有効性にある。新規性だけあっても有効性がないと、論文にはならない。

 論文で述べられている筆者の考えには、新規性が求めらる。つまり、これまでの研究とは異なっていなければならない。これまでとは異なる手法、材料、視点が必要だ。すでに示されている考えをまとめたり、データで示したりするだけなら、論文ではなくレポートだ。

 新規性以上に、有効性も求められる。つまり、論文で述べられている筆者の考えは、これまでの研究より優れていなければならない。従来より劣っているなら、発表する価値はない。新規性があっても有効性がなければ意味がない。

 この新規性と有効性について、宇佐美寛は著書「論理的思考」の中で、以下のように述べている。
---引用始---
論文である以上、述べられている筆者の考えが、それ以前にあった他人の研究とは対立し、それらを批判し、それらにまさっている点を明らかにしていなければならない。
---引用終---

 論文に新規性と有効性が求められることは足り前のように感じるかもしれないが、これを満たせない論文はよくある。技術論文なら問題ないのだが、人文系の論文だと、新規性と有効性が怪しい論文がよくある。私は、英語関係の学会に属しているが、その論文の中には、「だから何?」と思う研究が結構ある。先に紹介した宇佐美寛も、同じ著書の中で「これらの論文のほとんどは、その筆者自身が他の研究者と違って何を明らかにし得たのかが、どう読みなおしても、書かれていないのである。」と述べている。

 オリジナリティがあるからと言って、論文になるわけではない。
スポンサーサイト


プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム