Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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人財を育成したいなら
 人材を「人財」と各企業をよく目にする。しかし、人材を人財として育成しようと思っている企業は、私の企業研修を通じては、ごく少数派だ。企業研修で人財を育成したいなら、私なら、以下の3つを意識する。
 1.何をどう学ばせるかは、トップが決める
 2.学ばざる得ない仕組みを作る
 3.習得したことを図る仕組みを作る

 人財として育成しようと思っている企業はごく少数派だ。少なくとも企業研修に限れば、人材育成は企業の中核にない。ひどい場合、研修担当者は閑職のときもある。一線から外れ、定年を待っているのだ。決まり切った研修を企画し、参加者を募集し、実施するだけだ。そこには、他社に勝るための人財を育成しようという気概はない。

1.何をどう学ばせるかは、トップが決める
 どの研修を実施すべきかは、社長か役員が決めるべきだ。「企業は人なり」を自認するなら当然だ。当然、その意思決定者は研修を受講しなければならない。どの研修を実施すべきを、受講者のアンケートに頼ってはならない。受講者は楽をしたがりがちだから、本当に力の付く(負荷の高い)研修は、アンケート結果が下がる。必要なことは、社員が文句を言おうが強制すべきなのだ。

2.学ばざる得ない仕組みを作る
 学ぶと得をするシステムが必要だ。たとえば、研修に参加すると、ボーナスの加点があるとか、昇進の条件を満たせるとか、ある種の仕事は任せてもらえるとかだ。ある業界では、プロジェクトリーダーになるには、PMP(プロジェクトマネジメントに関する国際資格)が必要だ。なので、いやでもプロジェクトマネジメントを勉強する。こういった仕組みを、企業内でもっと大きく広げるべきだ。

3.習得したことを図る仕組みを作る
 研修を受講しただけではなく、スキルや知識を身につけたことを証明できる仕組みも必要だ。たとえば、英語力ならTOEICの点数、プロジェクトマネジメントならPMPだ。問題はこういう指標のないスキルや知識だ。たとえば、ライティング、プレゼン、論理的思考、ファシリテーティング。これらのスキルや知識の認定方法は、専門家と相談しながら、企業内で仕組みを作るべきだ。

 ここまでやって初めて、他社にはいない人財が育成できる。他社がやっているのと同じことなら、人財育成ではない。ちなみに、こういったこと(すくなくとも1と2)をやっているのは、私の知る限り、株式会社武蔵野だけだ。
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プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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