Logical Skill の深い話
Logical Skill (特にLogical Writing) について、著書(たとえば、「論理が伝わる世界標準の書く技術」講談社)には書かなかった、より深い話を紹介します。
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聞いたことがあると、記憶しているは違う
 聞いたことがあると、記憶しているは違う。しかし、多くの人は、聞いたことがあるだけで満足する。

 私は、パラグラフのトピックセンテンスは、「短く、できればキーワードを文頭に書く」と指導している。短く書くのは、文を重要な単語だけで構成した文を、パラグラフの先頭に置くと印象に残るから。キーワードを文頭に書くのは、そのキーワードが、パラグラフの先頭で強調されるから。だから、この二つができると、ロジックの構成単位が印象に残るので、ロジックが伝わりやすい。

 この「短く、できればキーワードを文頭に書く」という台詞を、一日に五回言う。それも、トピックセンテンスの学習中ではなく、別のパートを学習中にだ。トピックセンテンスの学習中も合わせれば、十回近く言うことになる。しかも、かなり強調した言い方をする。

 これだけ言っても、記憶はできない。講座の終盤、「トピックセンテンス書く上での注意点って何でしたっけ?」と質問すると、正解できる受講者は皆無だ。「短く、できればキーワードを文頭に書く、でしたよね」といえば、「そうだった」という顔をする。聞いていたけど、記憶はできていない。だから、書けるはずもない。

 ちなみに、講座の終盤でこの質問をするために、朝からずっと仕込みをしている。わざと、「短く、できればキーワードを文頭に書く」を繰り返すのだ。
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各論なら、例外なく、トピックセンテンスを先頭に
「パラグラフの先頭には、そのパラグラフのトピックを1文(=トピックセンテンス)で書く」というルールを知っている人は多い。しかし、このルールを完璧に守れる人はまずいない。

 各論のパラグラフなら、例外なく、トピックセンテンスを先頭に書ける。このルールに例外はない。何百ページ書こうが、必ず先頭がトピックセンテンスだ。私は、自分の著書で例外がないことを証明している。

 ただし、まとめをしているパラグラフは例外だ。まとめのパラグラフでは、そのまとめをさらにまとめる文(=トピックセンテンス)が作れないこともある。仮にトピックセンテンスが作れても、パラグラフの先頭にあるとは限らない。先頭に書けるなら書くだけだ。

 もし、各論のパラグラフなのに、トピックセンテンスを先頭に書けないなら、そのパラグラフはトピックが2つあるのだろう。1パラグラフ・1トピックができないと、つまり1パラグラフで2つのトピックを述べると、1文ではまとめきれなくなる。だから、パラグラフの分割を考えるべきだ。1パラグラフ・1トピックができれば、必ず、トピックセンテンスを先頭に書ける。

 ここまで言い切れるほど、パラグラフを使って文章を書いていいる人は、まずいない。



プロフィール

ロジカルスキル研究所代表

Author:ロジカルスキル研究所代表
ロジカルスキルを企業研修で指導しています。主な講座は、ロジカルライティング、ロジカルネゴシエーション、ディベート、ロジカルプレゼンテーション、英文テクニカルライティングです。

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